電解コンデンサあれこれ

パソコンの電源のところにも書きましたが、コンデンサーには個体で結構識別できるお話です。

 電解コンデンサーはいろんな国が製作しています。もちろん日本のメーカーも何社か製作しています。やはり海外製より日本製の方が信頼性が高いのはいまでも変わりません。しかしか使い方一つで、海外製と同じレベルになってしまいます。少しだけですがメーカーとその信頼度等書いておこうかと思います。

このコンデンサーは日本ケミコン製のコンデンサーです。コンデンサの色自体は焦げ茶色、黒、写真のオレンジがあります。マークはトップにあるように鍋の形がマークです。安全弁ははごらんの通りのデザインですので、上から見てこのマークであればほぼ間違いなく日本ケミコンのコンデンサです。

 表示は KMEやKXC等が多いようです。容量の裏には製造した年が記載されている物があります。()内の数字は製造場所らしいのですが定かではありません。

 自宅にあるのは (2)と(7)でしたが、(1)と(2)は日本でそれ以外は海外工場だと聞きます。しかしながら品質は抜群です。

 有名どころでは必ずと言っていいほど使っています。

HP http://www.chemi-con.co.jp/

2011/3/11の震災以降、4カ所での生産が停止しているらしいです。海外拠点で増産開始しました。

震災直後から操業を停止しているのは以下の4拠点。

・高萩工場(茨城県高萩市安良川字下ノ内)・・アルミ電解コンデンサーの生産材料であるアルミ箔を生産
・ケミコン宮城(宮城県大崎市田尻沼部字加良屋敷)・・高付加価値品である大容量品の導電性アルミ電解コンデンサーや小型品の組立を行う
・ケミコン精機の仙台工場(宮城県岩沼市吹上)・・国内工場向けに生産機械を製作
・ケミコン福島(福島県西白河郡矢吹町丸の内)・・大型品を生産

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このコンデンサーはニチコンと言うメーカーになりますね。このコンデンサも日ケミと同じくらいメジャーなコンデンサーになります。安定感はやはり日本製だけあって信頼できる物になっています。

安全弁の形は十字です。海外製の安全弁も十字が多いので間違えやすいかも知れません。独特のフォントでnichicon と印刷してあれば紛れもなく Made in Japan です。

工場は日ケミと同じく4工場あります。

  1. 長野工場
    アルミ電解コンデンサ(大形品)、電気二重層コンデンサの設計・開発及び製造
  2. 大町工場
    アルミ電解コンデンサ用電極箔の設計・開発及び製造
  3. 穂高工場
    アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造
  4. 富田工場
    アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造

となっている。これ以外にも電源開発をしているセンターもある。

HP http://www.nichicon.co.jp/top.html

 

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パナソニックのコンデンサーです。安全弁の形しT型です。本体のマークは□にMマーク。少し古いコンデンサですと、三方向矢印になります。これらはトランジスタのところでも触れています。

 特に自社製品に多く使われています。特に販売店で販売されていることは少ないかと思われます。やはり国内製品となっていますので、壊れる事は少ないと感じています。

 これはなにから外したのかは覚えていないのですが、古いマークの方はナショナル時代の放送卓をばらしたときのものだと思います。

HP http://industrial.panasonic.com/

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これもやはり日本製です。あまり知られていない会社かも知れません。この際、こんな会社があると言うのを覚えておいていただければと思います。

 主に電源類で使用されています。安全弁はY字ですね。

HP http://www.nitsuko-ele.co.jp/

 

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 大型の電解コンデンサに使われています

 小型の電解コンデンサーに使われます


このコンデンサーもよく見かけます。 Made in Japan なので特に問題はありません。周辺機器、電源等に使われる事がありますね。

用途によってコンデンサーの表示しているフィルムの色が変わります。通常は紺色ですか。

安全弁は写真の通り。ちょっと変わっています。

HP http://www.elna.co.jp/


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まだまだ続く(編集中)