FT-707について FT-707は1980年代前半に出てきた機種でその機種によって、WARCバンドがないタイプとあるタイプが存在します。同じような時期にTRIO(現Kenwood)から TS-120そしてWARCバンドが付いて少しだけバージョンUPしたTS-130等が上げられます。TS-130と同時ぐらいなのが、TS-180、そしてYAESUなら FT-107 なんかを思い出す方もいらっしゃるかもです。 さすがに20年も経過すると、中の部品も駄目になってきますね。コンデンサはもはや容量抜けしていたり、最悪はカウンターが表示しなかったりと。この頃のVFOは、LCと水晶等で広げた物が多く安定度や運用周波数が正確さに欠ける場合があるので運用には注意が必要ですね。特にバンドエッジなんかは注意が必要です。 当初WARCバンド無しで販売されていたものは、3カ所ほどブランクになっておりAUX仕様になっていましたが、WARCバンドが許可になるらしい。を聞いてマイナーバージョンアップしてWARCバンド付きが販売されはじめました。当初許可がまだで聞くだけで電波は出せないようになっています。ダイオードカットで送信出来るようになると思います。TS-130/180もそうでしたが、130も180も回路図を追って行くとバンドスイッチ付にいているダイオードに行き着きます。それぞれのバンドスイッチに付いているダイオード3本をカットすれば、送信出来るようになります。 FT-707のメンテナンスだけですが一部紹介いたします。
FT707のVFOの部分です。トランジスタ2石、FET1石の回路図です。このVFOで 5.0~5.5MHzの範囲を作成しています。ここまで解れば、デジタルVFOなんてすぐ作成出来るかと思います。よく飛んでしまうのが 2SK19GR です。よほどストックが無い限り飛んでしまうと厄介です。そして一番は周辺のコイル、コンデンサ、抵抗の容量抜けです。熱がこもりやすい場所で、さらに密閉されますので、結構過酷な状態で、使用するこ事になります。
おわかりかとは思いますが、部品間で周波数が変化するので動かないように固定しています。ここから部品を交換・・・となると結構大変でございます。拡大写真で解ると思いますが、右の写真、C24,C25の実装が無い感じになっていますが実は、反対我のアースに落ちています。多分このパターンで配線すると安定度が失われるので最短距離に走ったと思われます(笑) 次に、カウンターユニットです。こちらはカスタムICがよくお亡くなりになるようで、PICを使って復活させている方もいらっしゃいますのでそちらもご参考に。 http://homepage3.nifty.com/RadioGaGa/COUNTER/index.html
このICは沖電気のカスタムICを使っているので、実は市販されていません。いわゆるオリジナルICって事ですね。こんだけ丁寧に回路が乗っていますので、動作を研究すれば代替えカウンターが出来ると思いますよ。一応回路図を載せておきますけど。きれいに整形してあります。間違いがあったらごめんなさい。(笑
あとは特にやっておりません。数日後電源を入れると変な表示になったので、不良品で販売してしまいました。参考にならなくてすみません。
変更履歴 |