WSJT-Xの設定と使用方法。 時間管理(超重要項目) まず最初にWSJT-Xのインストールについては割愛します。このモード JT65,FT8等はPCの時計は正確にしておかなければならない。これは送受信が時間管理されており、ズレると相手の送信時にかぶってしまったりまたその逆もしかり。またデコードもしなくなってしまう。そうならないだめにも時計あわせは必須です。なので私は外部参照では無く自宅にNTP
Server を設けている。これは秋月で購入できるのであると便利です。 (NTP=Network Time Protocol) 「んなもん作らなくても、別に外部のNTPサーバーを見に行けばいいじゃん」と思われますが一つのサーバーに何万人とアクセスするわけですから、相手の負荷を考えると、自宅ににつくって、全てそれを見ればすむ。特にPCが何台かある時は、内部NTPサーバーを見に行けばいい。そしてコイツは大元から1日数回、時間の情報を貰ってくればよいだけなので。 Waterfall(wide Graph)について 上のバーは周波数。例えば7.074のUSBに合わせたとして、1000の位置で 7.075 となる。交信は600から2700Hz くらいの間で行われるのでこの表示で十分。下部の設定項目、Bins/Pixel は大きく(表示は3)していくと、上限が増えていく。ただSDRではないので使用している無線機のSBBフィルターの特性がここで出てしまいます。SSBフィルターを Narrow にしていると下端や上端が切れてしまうので注意が必要です。。 Start は表示する下端。もちろん表示外でもデコードはする。 Paletteについては冒頭にも書いた通り Default が良いのかなと。人それぞれなのでリストもあるのでいろいろ試すのも可。自分が良いと思った物を使えばOK。 その他の設定については、記述しないけど試してみてください。 ちょっと余談 たまにこのワイドグラフがモノクロになる事があります。updateしたときなんかはなんかの弾みでなってしまうことも。これを元に戻す方法です。 こんな感じになっちゃったりします。なんか気に入らないのでカラーに戻したい時以下の手順で。 赤枠無いの Palette を確認して下さい。 User Define かそれ以外になっていませんか。カラーに戻すにはここを Default に変更する必要があり、変更するときちんとカラーになります。
実践と設定 実際にQSOしたり受信したりCQだしたりしているスクリーンショット。 Band Activity は受信。白地は他局がQSOしている。緑はCQ中でDXCC、その局としては交信済み。朱色は自局とQSOしている最中。薄いピンクはその局と1st QSO をしていない。濃いピンクはDXCCとしては未交信のカントリーとなるので注意してみよう。この色分けの詳細は後述するが一応 F2 キーの設定の中で変更できる。(変えない方が解りやすい)交信するとその局の色が緑になるので解りやすい。 使うにあたり、先に書いたとおり F2 キーで Configuration の設定をするとより使いやすくなる。
ここではチェックしたほうがいい項目としている項目を書いておきます。詳しくはK1JTのサイトにも
検索するとPDFで日本語のマニュアルがあるのでそっちを見てくださいね。(ただK1JT のサイトは使うブラウザにより https://の証明書を許可しないと不正サイトとして表示しないので注意。どうしたらいいかはググってみてね。) 設定項目(F2) My Callは必ず入れて。例えば移動の場合もここでは入力が可能。(JH8XVH/KH2) 等ね。My Grid は6桁で入れておくとあとの項目で役に立つ。 IARU Region は日本の場合 Region3 になる。ここを設定する理由は送信する時間をこのRegionを見て奇数か偶数か決定している。 (ただし相手を call する場合は無視される事がある。その際 main画面の中央付近にある TX even/1stにチェックが入るので、次の送信時注意する事。 Display Behavior Disable Tx after sending 73. Radioタブ ここは送信制御や無線機の制御項目。USBであれば、ダブルで制御可能。icomの古いタイプを使ってコントロールする場合はRS-232Cのポートが2つ必要になる。私の場合は特に使用しないのでPTT制御だけとしている。PTTの制御は DTR/RTS を配線しているかどうかで決まる。他のコントロールソフト MMRTTY なんかと併用する場合は RTS が良いだろう。ここでは制御線がRTSで配線されていることが大前提。当然DTRを使うときは同じ。私の場合は、RS232CをPCIカードで増設。(これはRTTYをやるときに USB-Siral 変換を使うと RTTYの信号が変になるので、ハード的に追加している。実際制御出来るかどうかは、Test PTT をクリック。送信状態になればOK Audioタブ Soundcard Save Directory/AzEl Directory Remember power settings by band. Tx Macros ここに送りたい文を入れると送ることができる。文字の長さが決まっているので、注意。何処で出すのかと言うと、メインウィンドウり右側。
この二つのピンク色になった部分に、▼をクリックすると登録した文字列が表示される。NextかTXボタンをクリックすれば送信できるようになる。送信するときはどの文が選択されているか、十分確認。また送りたいここに記載して、エンターキーを押すと、Settings の Tx Macrosに登録されます。 F2 で Settings を出さなくとも登録出来ます。 Reportingタブ Logging Network Services (これ以下の項目は使用しないので無視) Frequenciesタブ ごく希に変な周波数に飛んでしまうことがあるので Region 3 と All 以外は削除しても問題ありません。間違って消しても追加すればOKです。削除、追加は、 Working Frequency の窓野中で右クリックでプルダウンメニューが出ますので、Insert または Delete を選んで下さい。Frequency Calibrationについては別ページに記載がありますので左側のリストからお進み下さい。 Colorsタブ(2.0.0からがらりと変わりました) 内容が増えたので説明は割愛します。色が気に入らない場合は、色を変えたいラインで右クリック。英語ですがプルダウンメニューが出ます。(意味がわからない時は触らない方が良いです。)冒頭のチェックを外しておくと何も変化はなくなり白地に黒文字だけになります。 色は左のボタンを押せば変更可能。HighLight by Mode にチェックを入れると、必要な項目(Newカントリー等)がブリンク(点滅)します。うざいと思うのでしない方が良いと思います。 Logbook of the World User Validationについては ARRL の Lotw に加入、設定して居ないと使えませんが、CSVファイルは手動で落とすことは可能です。方法については、ユーザーマニュアルに記載されてはいますが、その通りやってもうまく動作はしませんでした。これを動作させるには OpenSSL と Openssl.dll が必要なのですが、Openssl.dll がインストールされていない事が多く私は頓挫しています。(苦笑 Advancedタブ ここは使わないけど、FT8 Dxpedition mode だけは覚えておいて。使い方に関しては、K1JTのホームページからこのモードについて日本語解説のPDFがあるのでそちらを熟読して下さい。使い方、呼び方が解らぬまま、使用しないで下さい。皆さんの迷惑となります。 ちなみに手動でcallする場合ですが DXcallとDX Grid(空欄でも可) そしてレポート(Report -15の部分)を入れて、Genarate Std Msgsをクリック(押す)すると、オートシーケンス項目をジェネレートしてくれます。 TX1をダブルクリックすると、グレーアウトになり、送信シーケンスは Tx2以降から始まります。FT8とMSK144について、TX4のデフォルト表示が RRR から RR73 に変更されています。RRR を送りたい時はあらかじめ TX4をダブルクリックしておいて下さい。ただし、バンド変更や再起動するとここは元に戻りますので都度RRRにしたい場合は、都度ダブルクリックが必要です。 またどちらもトグル動作となっているので、もう一度ダブルクリックすると戻ります。
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