IC-575の修理 今度はIC-575Dの修理です。こちらはたいした修理ではなく、バックライト交換しようと思い交換作業を始めました。修理の途中でそーいえばいつまで経ってもFANが回らないなと思い出して調べて見ました。(2段階で修理したので延べ半日の作業です。) とりあえずバックライトだけ交換。その後FANが回らない原因を確認しました。(これは後述します) まずバックライトについて。
バックライトについてはIC-1275 ⑤ でも紹介しております。しかし実際どうなっているのか写真でお見せできなかったので今回はそれを含めて掲載いたします。
FANの故障 さて、LED化した後、元に戻す際に本体が熱を持ってもFANが回らない事を思い出し、納める前にちょっと確認したら、FANへのコネクタが抜かれており回らない原因はこれかと。でもかなり前になんかで抜いた記憶があったんだけど、理由が思い出せず、とりあえずコネクタを元に戻して納めたのですが電源をONにしてびっくり。FANが最大で回り始めた。結構うるさい。
写真13の回路図を眺めると丸印の2つのトランジスタが怪しい。しかも片方はあの2SD468だ。絶対これはこいつが飛んでいると確信。何も考えずこの2SD468とダーリントン接続されている2SC2785を交換することに。なぜかと言うと、サービスマニュアルに記載されている電圧測定しようかと思ったのですが、ちょっと難しいというか面倒なのでもうこいつにターゲットを絞りました。 PAユニットを開けますが、ネジの多いこと(写真14)。シールドの羽板があるので取り付け位置は間違えないように注意しましょう。開けると写真15のようになっております。FANコントロールは一番下のヒューズが乗っている基板です(写真16)。 このコントロール基板を剥がすのに一苦労。ネジ4本+トランジスタ放熱のネジでとれるかと思ったらPAユニットにアースが、がっつり配線されており非常に面倒でした。
今回は取り出さず交換できるスペースのみ確保と言う算段で作業を開始。ほんとメンテナンス性は全くないですね・・・。まぁ仕方ないか。
外せるコネクターとヒューズは抜きました。また結束バンドも障害になるので一端切断します。 外したトランジスターをテスターで確認しましたが、2SC2785は問題なし。2SD468は全ショートでした。余談ですが、とあるローカルにテスターでの測定の仕方を聞かれましたので少しだけ説明を。と言っても説明してもたぶん解らないと思いますが一応写真を載せておきます。 トランジスタのマークの通り矢印の方向には流れますが反対には流れません。 写真19はベース(B)とエミッタ(E)間を測定しています。赤がベース(B)黒がエミッタ(E)に接続されています。これは導通があっても良いのですが、ほぼショート状態。0.5以上ないと駄目なんですが。 写真20が今度は赤がエミッタ(E)黒がベース(B)なんですが、コレクタ(C)に電圧が掛かっていない状態で導通があったらいけないんですね。しかもほぼショートしています。 他の端子も全て導通になっていて、これで行くと、FANは制御不能。もろに13.8Vがコレクタから流れ込んでFANが最大回転で回る・・・と言う話になるわけですね。この前段についている2SC2785はファイナルに熱結合されているサーミスターで制御されるのですが、ダーリントン接続で2SD468に流れる電圧を制御しています。制御されるトランジスタがスルー状態になっていたので電源入れると同時にFANが最大で回ると言う仕様になるわけです。 というわけで比較的簡単な?修理となりました。最後はちゃんと納めて入れましたが、JT65用のケーブルを差し込んだらSTVがまた混信しています。ちょっとケーブル考えないと駄目なようです・・・ 履歴 |