送信方法について

この送信の仕方につて簡単に説明します。最初のページである説明「WSJT-X初心者テキスト1」と合わせてみないと解りづらいかもしれません。送信方法は FT8 を主体に記載しておりますが、その他の使い方については、ほぼ変わりません(GUIは多少変化します) 。

CQを出したいとき、呼びたい局が有ったときで、色々変化します。一つずつ記載していきます。
(上のスクリーンショットは別タブで開きますので見ながら確認してください。)

CQを出したい。

  1. ⑥の項目で、写真では TX1の左横に黒ぽっちが居ます。 CQ を出したい時は Tx6をクリックします。 すると



    のようになります。(※F2キーで出るGeneralの設定がきちんとされている事が前提で、設定さていると①の様に記載されます。)
    違う形態 CQ DX JH8XVH QN03 等とやりたいときは[ここ]を見て

  2. 次に送信するを決めるのですが、Wide Graph を確認して隙間を狙います。2300Hz あたりがいいですね。



    ここは Wide Graph の周波数をクリックして空いている場所に緑色のマーカーを持って行きます。ここで右クリックすると、 Set Rx & Tx Offset と出ますのでクリックすると、緑色のマーカーと赤のマーカーが同じ場所に来ます。(この使い方の詳細は別ページに記載されていますので、割愛します)また⑤のところで直接入力まだは、マウスのホイールを回して変更もできます。(するときはこのBOXの中にカーソルを合わせて回して下さい。)

  3. ⑤の上にある Tx even/1st のチェックが外れて居ることを確認します。 この状態で送信は奇数秒 15/45秒送信となります。②の Enable Tx をクリックするのですが、今の秒数を確認してください。確認は日付と時間が出ていると思いますのでそこを確認して下さい。偶数秒の時に Enable Tx をクリックすると赤くなります。送信途中で止めたいときは Halt Tx をクリック。



    やがて 15秒または45秒になると、自動的に送信が始まり ⑥に設定した、文字列が送信されます。送信は、27~28秒/57~58秒で勝手に停止。また次の時間で送信を ToT の設定(こちらも設定方法は別ページに記載しています。)時間で停止します。
    良く見かけますが、初期設定で送信されて居る方、永遠とCQを出している方が見受けられますが、絶対に辞めましょう。邪魔です。

  4. 送信開始しすると左下の項④も変化します。(送信中は黄色くなります)



  5. ここで真ん中にある Call 1st にチェックを入れておくと呼ばれたときに自動的に先に受信した局から応答して行きます。



    Auto Seq にもチェックを入れておくと、交信が楽になります。自動的に Tx2~Tx4 までズレていってくれるのでこちらから何かすると言う事はほぼありませんが、ごく希に相手が RR73 が受信できなかったりした場合、手動で Enable Tx にして TX4 を ON にしないとならないって事はあります。 ここは慌てず対処して下さい。

  6. RR73または 73 を送った時点で自動的に Enable Tx は解除されます。 なので上に書いたとおり相手が、RR73/73が受信出来ず再送してきたときは自分で対処が必要です。

誰かとQSOしている相手を呼びたい

これよくあります。DXの局だったり記念局だったり。また CQを出している局にも有効です。

  1. ③の局を呼びたい
    Band Activity の欄で呼びたい局が有った場合例として③のBV7RRを呼ぶとします。(CQを出しているならその CQラインをダブルクリックして貰えば必要な項目Tx1~Tx5 までが自動的に設定され送信が始まります。)また他局と交信し終わった局を Call する場合、③の様に呼びたい局が右側にある事を確認して下さい。このラインをクリックすると、右側にある BV7RR に対して送信を開始します。この時、相手の送信時間により勝手にTx even/1st にチェックがはいったりしますが、終わった後は必ず外す癖を付けて下さい。



    また Hold Tx Freq にチェックが入っていなかった場合、相手と同じ周波数に飛びます。相手と同じ周波数で Call した場合自分以外と交信が始まると Enable Tx が解除されます。(これは仕様です。)暢気に構えていると呼び遅れます。

  2. 上にも書きましたが呼びたい局がいたらダブルクリックするのですがこれも設定で(F2 General)変更できます。ダブルクリックで送信が怖い方は送信しないように設定も出来ますし、してしまったら慌てず Halt Tx をクリックすれば大丈夫です。

  3. 交信が始まると後は CQ を出した時と同じ送出となるので、あとは見てるだけになります。

CQ DX 等、国内宛では無いCQを出したい。

TX5に記載出来ます。ただし文字数(17)が決まっています。あまり長い Callsign だと入らないのでグリットロケーター等を削除します。

ここの編集の仕方は別ページにありますが一応、F2(キーボード)を押して設定画面から Tx Macros(TXマクロ)

を表示しなくとも、直接ここに入力し Enter キーを押すとここに登録されます。その後は、右の▼をクリックするとプルダウンメニュー(登録された文字列)が表示され選択するとこの Box に入ります。

送信の出遅れ

どうしてもタイミングで、呼ぶときにダブルクリックが遅れる事があります。遅れて呼ぶときは2秒以内を目安とすると良いと思います。2秒超えるとデコード率は下がってきます。

Q and A

EsがOpenしてものすごいので CQ だけ確認したい。

これは⑧のCQ only にチェックを入れると CQ のラインだけ表示します。ただここをチェック入れてしまうと、CQが取れなく途中から始まったり、CQを出さずに始まったりすると逃してしまうことがあるのでお勧めはしません。

Band Activity を見ているとたまに <...>が出てくる UCか

WSJT-X の文字列は長さが決まっている為、特殊なコールサイン画面中にもありますが 8J3XXIV/3 など長いコールサイン /QRP 等ついた物に関して、コールサインをハッシュ化し、送出する仕組みを取っています。大本の 8J3XXIV/3 が受信出来て居ればハッシュコードが展開されるのですが、受信出来ない場合、ハッシュコードが受信出来ないので表示が <...>となります。これを、試しにダブルクリックすると全く違うコールサインに化けて送信設定されたりしますのでご注意下さい。

また特殊コールサイン同士のQSOになるとレポート送出で、エンドレスに送信します。(これも仕様で、この使い方はサポートしない)なのでこの場合、自分で Halt Tx をクリックして止める必要が出てきます。ご注意下さい。

信号は強いけどデコードしない。同じ局が沢山一度にデコードする等

原因としていくつかあげられます。

  1. マルチパス
  2. MICゲインあげすぎ(ALC 振り切ってないですか)オーバーモジュレーションの場合子供が出来たりします。
    最近何も考えず電波を出している方が多いのですがオーバーモジュレーションの方が多いです。
    特に最近始めた方に多いですね。
  3. ペディションモードの場合、2~5局ほど連なって同じ局が出現します。(仕様です。)
  4. DTが±2.5秒以上ズレている。これは見ている方も受信しません。ただの妨害電波になるので時間管理はしっかりと

たま~に下の様な謎のCallが出現する。


これはデコードミス。確認方法はまずレベルが -24dB(-21dB以下)になっている。行末に a1等の文字列が居る場合はほぼノイズによるミスデコードたまにもっともらしいコールも出現しますがa1以降の文字列がある時はほぼミスでコードです。
ただし全てが全てミスデコードとは限りません。 Callsign と Glid Locator を確認して下さい。Glid Locator が解らない場合は psk reportor のページ参考にして下さい。 本当に有る Callsign なのかは qrz.com で確認してみると良いでしょう。(最近のバージョンはかなり少なくなりました。)
※もちろんもっともらしい Callsign も表示します。